底辺のおっさんブログ

こじらせた底辺にいるおっさんの闇吐露パーリー

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その手は何を掴むの?その目は何を見ていくの?

昼下がりの坂道

平日なので歩いてる人はほとんどいない

 

今頃忙しく働いているか

お昼ごはんでも食べている頃合だろう

 

ジャケットのチャックを首のところまでしっかりと閉めて

ポケットに手を突っ込んで坂道を下る

急勾配の坂道なので遠くの景色まで見渡せた

冬の澄んだ青空はとてもきれいで

でも道行く人がいないから

 

あぁ・・・一人だ

 

なんて思った

 

毎年、

冬の季節に見渡す限り一人の道で

どこまでも澄んだ空を見てると

ノスタルジックな感情が沸いてくる

 

切なくて

優しい感情が生まれてくる

 

胸がキュンって痛んだ気がして

あてがった手が冷たくて

全てを忘れていくように感覚が鈍くなってくる

 

無意識のうちに

生命を吹き込むように

手を揉み血を巡らす

 

おっさんは心も体も弱いけど

それでも五体満足だ

手を揉みこすっているうちに

忘れかけてた痛みが冷たさと共に蘇る

生きている

 

これまで

何かを成し遂げてきたのか

これから

何を成し遂げていくのか

この手は

何を掴み取ることができるのか

この足は

どこまで行けるのか

この目は

何を見ていくのか

 

おっさんは

おっさんは・・・・

 

頭の上を

名前も知らない鳥が飛んでいた

おっさんの名前は

まだ無いのかもしれない

おっさんは

まだ誰にも見られることのない

ただのおっさんのままだ

それが寂しいわけでも

ツライわけでもないけれど

不意に

誰かに会いたくなった

 

何を話すわけでもなく

ただその場に一緒に居て

でもなんだか落ち着ける

そんな誰かに会いたくなった

 

フードをかぶ

起毛の優しい温度が

そんなおっさんを慰めてくれたような気がして

再びポケットに手を突っ込んで

歩き出した

 

色んなしがらみを

勝手に自分で作って

自分で自分に鎖をつけて

頑丈な手錠をはめて

決められた範囲から出ることのない

鉄格子も有刺鉄線もない牢獄に

おっさんは閉じ込められてる

 

そこから見える景色はとても綺麗で

どこまでも青い空が続いていて

濁りのない世界が広がっている

 

コーヒーの苦味もまだ、知らない子供が

無邪気にはしゃぎ回ってた

 

いつしか

大人になって

濁りも苦味も

甘んじて飲み込めるようになるのだろうか

 

頬を伝う雫が意味するところを

おっさんはわからないでいる

 

冷たくてそれを拭う

 

一瞬、冬の

暖かい風が

おっさんの頬をかすめて消えた

ジャケット越しに伝わる

冷たさが

心を絞めつけた

 

 

じきに今年も終わる

 

 

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